特集 外国語で表現されやすい皮膚病
臨床例
HIV感染者に生じたpruritic papular eruption
下坂 玲郁子
1
,
太田口 里沙子
,
木村 聡子
,
門野 岳史
,
川上 民裕
,
相馬 良直
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
HIV Infection
,
鑑別診断
,
生検
,
そう痒症
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
皮膚炎-アトピー性
,
リンパ腫-皮膚T細胞性
,
HIV Integrase Inhibitors
,
Emtricitabine
,
Famciclovir
,
Tenofovir
,
丘疹
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Emtricitabine
,
Tenofovir
,
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Atopic
,
Drug Therapy, Combination
,
Pruritus
,
HIV Infections
,
Lymphoma, T-Cell, Cutaneous
,
HIV Integrase Inhibitors
,
Famciclovir
pp.151-154
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017143270
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<症例のポイント>pruritic papular eruption(以下、PPE)はHIV関連皮膚疾患の1つで、そう痒の強い丘疹が主に上半身を中心に対称性に多発する疾患である。ステロイド外用や抗ヒスタミン薬内服には抵抗性であることが多い。UVB照射は有効とされている。PPEはHIV感染の皮膚症状として感染早期よりみられ、HIV感染症のどの段階でも発症するとされる。皮膚症状を契機としてHIV感染が判明したPPEの1例を経験した。HIV感染者は経過中に何らかの皮膚症状を呈することが多く、HIV感染の発見に皮膚科医が貢献できる可能性は大きい。
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