特集 物理化学障害による皮膚病
臨床例
液化石油ガスによる両手凍傷
貴志 知生
1
1海南医療センター 皮膚科
キーワード:
Gentamicins
,
熱傷-化学的
,
手外傷
,
鑑別診断
,
凍傷
,
経皮投与
,
職業性外傷
,
LPガス
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Burns, Chemical
,
Diagnosis, Differential
,
Frostbite
,
Hand Injuries
,
Gentamicins
,
Occupational Injuries
pp.149-152
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016139162
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>液化石油ガス(liquefied petroleum gas;以下、LPG)は簡便な業務用、家庭用燃料として頻用されている。その成分はプロパン、プロピレン、ブタンなどからなる混合ガスで、高圧下にボンベに液体として充填され運搬、貯蔵される。LPGによる事故としては引火爆発、中毒、凍傷があげられる。LPGの噴出により両手指に凍傷を受傷した症例を経験した。創部は紅斑と水疱、軽度の疼痛を認めたが、外用薬による保存的治療により受傷後13病日で手指、手関節の拘縮、運動障害や感覚障害を認めることなく上皮化し治癒した。
Copyright© 2016 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.