特集 物理化学障害による皮膚病
臨床例
上肢電撃傷の2症例
岩田 洋平
1
,
平川 昭彦
,
富野 敦稔
,
武山 直志
,
有馬 豪
,
高橋 正幸
,
沼田 茂樹
,
矢上 晶子
,
松永 佳世子
1藤田保健衛生大学 医学部皮膚科学講座
キーワード:
Sulfadiazine
,
手外傷
,
治療的洗浄
,
前腕外傷
,
デブリードマン
,
電撃傷
,
経皮投与
,
皮膚移植
,
職業性外傷
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Debridement
,
Forearm Injuries
,
Electric Injuries
,
Hand Injuries
,
Therapeutic Irrigation
,
Sulfadiazine
,
Skin Transplantation
,
Occupational Injuries
pp.157-160
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016139164
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<症例のポイント>電撃傷には、1)電流が生体内を通過する狭義の電撃傷(true electrical injury)、2)体外の高熱と閃光によるark burn、3)衣服の引火によって受傷するflame burnの3種類に分類される。本稿では、1)、2)を報告した。true electrical injuryは致死性不整脈や急性腎不全に留意が必要である。また、熱傷創が筋の広範囲に及ぶことがあるので注意が必要である。電撃傷では、初療時に受傷機転や電源(電圧、電流)についての情報を詳細に収集し、重症度と合併症を予測し対応することが大切である。
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