投稿論文 症例
受傷した切断指節骨を一時的に皮下に埋め込み再建に用いた高度挫滅手外傷の1例
松原 健
1
,
桑田 知幸
1総合病院国保旭中央病院 形成外科
キーワード:
外傷性切断
,
外科的皮膚弁
,
手外傷
,
整形外科
,
デブリードマン
,
職業性外傷
,
圧挫損傷
Keyword:
Amputation, Traumatic
,
Crush Injuries
,
Surgical Flaps
,
Hand Injuries
,
Debridement
,
Occupational Injuries
,
Orthopedic Procedures
pp.742-749
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022224313
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48歳男性。プレス機に右手を挟んで受傷し、当院へ救急搬送された。受診時、母指以外の4指を欠損する重度挫滅外傷を認め、緊急デブリードマンが施行された。更に比較的形状の保たれていた切断末梢側の指節骨をいったん鼠径部皮下に埋め込み、ALT再建時に再利用した。術後9ヵ月経過現在、移植骨は良好に生着し、骨とALT皮弁で再建した部分の可動性はほぼ認められなかったが、母指をうまく利用することで、ピンチの動作が可能となった。
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