topics
全身作用型経皮吸収型製剤の進歩と皮膚トラブルについて
中島 喜美子
1
1高知大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
ワクチン
,
投薬計画
,
経皮投与
,
ドラッグデリバリーシステム
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚吸収
,
予防接種
,
アルゴリズム
,
スキンケア
,
ドラッグモニタリング
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
角質層
,
新薬開発
,
皮膚保湿剤
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Algorithms
,
Dermatitis, Contact
,
Drug Administration Schedule
,
Skin Absorption
,
Vaccination
,
Vaccines
,
Drug Monitoring
,
Drug Delivery Systems
,
Skin Care
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Drug Discovery
pp.434-441
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266455
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
皮膚は多くの外環境因子に直接接触するため,“first line defense”として重要な機能を担う.外界のさまざまな攻撃から守るために,おおむね厚さ10~20μmの薄い膜である角層は強固な物理的バリア機能をもち,さらに,皮膚は免疫バリア機能を併せもつ.われわれ皮膚科医は,皮膚バリア破綻によっておこる弊害や病態について考えているのだが,経皮吸収型製剤の開発は,皮膚の物理的バリアをいかに克服して真皮内の血管へ薬物を浸透させるかについて研究されており,逆手に取られたようで興味深い.本稿では,皮膚科医として知っておくべき経皮吸収型製剤の知識とその皮膚トラブル対策について述べる.(「はじめに」より)
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.