特集 接触皮膚炎
臨床例
リドカインによる遅延型アレルギー
青木 麻子
1
,
深井 和吉
,
大迫 順子
,
安水 真規子
,
鶴田 大輔
1大阪市立大学 大学院医学研究科皮膚病態学
キーワード:
Lidocaine
,
Prednisolone
,
過敏症-遅延型
,
局所麻酔
,
血管腫
,
歯科インプラント
,
術前管理
,
生検
,
パッチテスト
,
経皮投与
,
痒疹
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
レーザー療法
,
疼痛管理
,
クリーム剤
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Anesthesia, Conduction
,
Biopsy
,
Dental Implantation
,
Hemangioma
,
Hypersensitivity, Delayed
,
Lidocaine
,
Prurigo
,
Prednisolone
,
Patch Tests
,
Preoperative Care
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Laser Therapy
,
Pain Management
pp.483-486
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266466
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<症例のポイント>リドカインによる遅延型アレルギーを報告した。数年前に使用した、レーザー治療照射前の5%リドカインクリームで感作が成立したと考えた。前腕にリドカインテープ剤を貼布し、同部にそう痒性皮疹が出現した。翌日、歯肉にリドカインを局所注射し、全身にそう痒性皮疹が出現した。全身に皮疹が出現していたことの解釈として、1)リドカインテープ剤による接触皮膚炎症候群、2)歯肉に注射したリドカインによる全身性接触皮膚炎、3)リドカインによる接触皮膚炎症候群と全身性接触皮膚炎の合併、の3つの可能性が考慮されるものの、その鑑別は困難であった。
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