特集 小児の皮膚病・炎症性
臨床例
小児に生じた汎発性環状肉芽腫
林 耕太郎
1
,
石川 武子
,
多田 弥生
,
大西 誉光
,
渡辺 晋一
1帝京大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
自然寛解
,
鑑別診断
,
生検
,
肉芽腫-環状
,
肥満細胞腫
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Remission, Spontaneous
,
Granuloma Annulare
,
Mastocytoma
pp.943-946
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015024183
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<症例のポイント>・汎発性環状肉芽腫は、環状肉芽腫のうち皮疹が比較的広範囲に分布し、特定の解剖学的部位に限局しないものとされている。・本症の明らかな病因は不明で、成人例の多くに合併がみられる耐糖能異常は、本邦の小児例での報告はない。・小児例は多くが無治療で自然消褪するが、再発もしやすく、平均11ヵ月後に38%が再発するとされている。自験例においても出現から4週間後に皮疹はすべて自然消褪したが、その6ヵ月後に体幹に同様の皮疹が再燃、多発した。
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