特集 小児の皮膚病・炎症性
臨床例
皮疹が先行した若年性特発性関節炎
前島 英樹
1
,
扇原 義人
,
坂東 由紀
,
高須 博
,
天羽 康之
1北里大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Methotrexate
,
Prednisolone
,
関節炎-若年性
,
鑑別診断
,
生検
,
多剤併用療法
,
発疹
,
血管炎-皮膚白血球破砕性
,
Adalimumab
Keyword:
Adalimumab
,
Arthritis, Juvenile
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Exanthema
,
Methotrexate
,
Prednisolone
,
Vasculitis, Leukocytoclastic, Cutaneous
pp.947-950
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015024184
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<症例のポイント>・若年性特発性関節炎には、関節病変を主体とする関節型と皮疹、弛張熱、肝脾腫や漿膜炎および関節炎を特徴としStill病に相当する全身型、そして乾癬性関節炎などの血清反応陰性脊椎症を含む症候性関節炎がある。・関節型は罹患関節数により多関節型と小関節型に分類される。多関節型の若年性特発性関節炎は、成人発症の関節リウマチに相当し、病初期に適切な治療を受けなければ、関節破壊が進行する。そのため、早期診断と治療が重要である。・若年性特発性関節炎の全身型は、かつてStill病と呼称され弛張熱に伴い出現する皮疹が特徴であるが、関節型でも皮疹が出現する。・蕁麻疹様紅斑が先行発症した多関節型の若年性特発性関節炎の1例を経験したのでここに報告する。
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