特集 生物学的製剤・副作用
臨床例
アダリムマブ投与中に肺感染症を合併した乾癬の4例
林 美沙
1
,
東山 真里
,
岡田 みどり
,
平野 亜由子
1日本生命済生会附属日生病院 皮膚科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
関節炎-乾癬性
,
乾癬
,
気管支肺炎
,
抗真菌剤
,
肺炎-肺炎球菌性
,
白血球計数
,
Adalimumab
,
Doripenem
,
アスペルギルス症-肺
,
静脈内注入
,
胸部CT
Keyword:
Adalimumab
,
Bronchopneumonia
,
Antifungal Agents
,
C-Reactive Protein
,
Leukocyte Count
,
Infusions, Intravenous
,
Pneumonia, Pneumococcal
,
Psoriasis
,
Arthritis, Psoriatic
,
Pulmonary Aspergillosis
,
Doripenem
pp.405-408
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014240724
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<症例のポイント>TNF-α阻害薬の重篤な副作用は感染症である。乾癬では関節リウマチに比べて感染症の発症は少ない傾向にあるが、投与前に感染症のリスク因子の存在や全身状態についての十分な評価が重要である。呼吸器感染症のリスク因子として、高齢者・男性・喫煙・既存の肺疾患・副腎皮質ステロイド併用がある。感染症リスクの高い患者では、ワクチン接種を推奨する。発熱や呼吸困難などの症状を欠くこともあるため画像所見や血液検査所見の推移にも留意しなければならない。
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