症例
頸部に生じた皮膚腺病の1例
関口 明子
1
,
曽我部 陽子
,
原田 孝
1利根中央病院 皮膚科
キーワード:
Ethambutol
,
Isoniazid
,
Mycobacterium tuberculosis
,
Pyrazinamide
,
Rifampicin
,
ツベルクリンテスト
,
頸部
,
結核-皮膚
,
MRI
,
診断用試薬キット
,
多剤併用療法
,
X線CT
,
インターフェロンガンマ遊離試験
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Ethambutol
,
Isoniazid
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neck
,
Mycobacterium tuberculosis
,
Pyrazinamide
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Rifampin
,
Tuberculin Test
,
Tuberculosis, Cutaneous
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Interferon-gamma Release Tests
pp.250-254
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215736
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20歳女性(タイ人)。来日時より左頸部の腫瘤を自覚し、疼痛を伴うようになったため受診となった。初診時、左頸部に30×20mm大、皮下硬結を伴う紫紅色調の腫瘤を認めた。MRI検査では左頸部に2cm大の類円形で造影効果のある結節を認め、左鎖骨上窩から腋窩にかけて中心が低信号を示す結節影が多数あり、左肺野には肉芽腫性病変がみられた。病理組織学的所見・細菌学的検査の結果から、肺結核を合併した左頬部皮膚腺病と診断し、抗結核薬4剤による治療を開始した。治療開始から約3ヵ月経過した現在、左頸部の結節は消失し、左腋窩リンパ節も縮小傾向にあるが、肺内の結節とリンパ節腫大は残存しており、内服療法を継続中である。
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