特集 滲出性紅斑とその周辺
臨床例
骨髄異形成症候群を合併したSweet病
尾形 麻衣
1
,
福田 英嗣
,
早乙女 敦子
,
佐藤 友隆
,
漆畑 修
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科学教室
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
Prednisolone
,
Sweet症候群
,
骨髄検査
,
鑑別診断
,
生検
,
丹毒
,
皮膚疾患-顔面
,
細胞遺伝学的分析
Keyword:
Bone Marrow Examination
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Erysipelas
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Prednisolone
,
Sweet Syndrome
,
Cytogenetic Analysis
pp.147-150
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014189103
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<症例のポイント>顔面の浮腫性紅斑が初発で、経過中に骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome、以下、MDS)の存在が判明したSweet病の1例を経験した。Sweet病単独の症例と比して、MDSを合併したSweet病は初診時皮疹が単発でも血液検査で炎症反応が高く、貧血を伴い、予後不良である。MDSは経過、症状の悪化に伴って染色体異常が検出される可能性が高くなるので、反復の検査と注意深い観察が必要である。自験例はMDSを合併したSweet病の中で91歳と最高齢であり、今後、高齢化に伴いMDS合併例が増加すると考えられる。
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