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Internal Medicine Volume 112, Issue 2 （August 2013）

臨床雑誌内科 112巻2号（2013年8月発行）

貧血　実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見貧血の診断の進め方

再生不良性貧血と骨髄異形成症候群の鑑別のポイント山崎宏人 ¹ ¹金沢大学附属病院血液内科キーワード：生物学的マーカー , 骨髄異形成症候群 , Thrombopoietin , 異常赤血球 , 巨核球 , 血液細胞 , 血球計数 , ヘモグロビン尿症-発作性 , 血小板 , 鑑別診断 , 造血幹細胞 , 変異 , 貧血-再生不良性 , 免疫系疾患 , 細胞遺伝学的分析 , Phosphatidylinositol Glycan-Class A Protein Keyword: Anemia, Aplastic , Blood Cell Count , Blood Cells , Blood Platelets , Diagnosis, Differential , Erythrocytes, Abnormal , Hematopoietic Stem Cells , Hemoglobinuria, Paroxysmal , Megakaryocytes , Immune System Diseases , Mutation , Myelodysplastic Syndromes , Thrombopoietin , Biomarkers , Cytogenetic Analysis , Phosphatidylinositol Glycan-class A Protein pp.251-256

発行日 2013年8月1日 Published Date 2013/8/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260820

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再生不良性貧血と骨髄異形成症候群(MDS)は,どちらも発症機序(原因)によって定義された疾患ではなく,血球減少や細胞形態の異常といったいくつかの徴候によって定義された症候群であるため,病態が一様ではなく,両者の境界も明確ではない.免疫病態を見出すマーカーを用いて検索すると,形態学的にはMDSと診断された例の中にも再生不良性貧血と同様な免疫病態をもつものがある.骨髄不全患者の診療にあたっては,診断名の確定にこだわることなく,病態に応じた適切な治療を選択することが肝要である.