特集 薬疹-2013
臨床例
単純血漿交換療法が奏効した中毒性表皮壊死症
山下 真未
1
,
藤井 紀和
,
戸田 和美
,
高橋 聡文
,
加藤 威
,
中西 元
,
林 宏明
,
藤本 亘
,
田中 俊宏
1滋賀医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
血漿交換
,
紅斑
,
鑑別診断
,
経口投与
,
表皮壊死融解-中毒性
,
Oseltamivir
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema
,
Influenza, Human
,
Plasma Exchange
,
Stevens-Johnson Syndrome
,
Oseltamivir
pp.1173-1176
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014067182
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<症例のポイント>中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis、以下、TEN)の死亡率は20~30%といわれている。発症早期に高用量のステロイド薬を投与し、効果不十分な場合は免疫グロブリン製剤静注療法や血漿交換療法を併用することがある。ステロイドパルス療法にて紅斑・びらんの拡大を抑制し得ず血漿交換療法にて救命しえたTENの1例を報告する。血漿交換療法前後に測定した各種サイトカイン量の推移から、IL-6、IL-8が病態に関与していることが示唆された。
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