呼吸器感染症2010 新たな脅威と必要な新知識
トピックス 院内・施設内発生のインフルエンザ集団感染対策
石黒 信久
1
,
奥 直子
,
西村 正治
1北海道大学病院
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
院内感染
,
疾病の発生
,
経口投与
,
予防接種
,
感染予防管理
,
Oseltamivir
,
Zanamivir
Keyword:
Administration, Oral
,
Disease Outbreaks
,
Cross Infection
,
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Vaccination
,
Infection Control
,
Oseltamivir
,
Zanamivir
pp.867-871
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010021279
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インフルエンザ流行前の準備としては、サーベイランスの実施、対策マニュアルの作成とその周知、抗インフルエンザ薬の予防内服に関する取り決め、職員へのインフルエンザワクチン接種の推奨、があげられる。インフルエンザ流行期に行うこととしては、インフルエンザ様症状のある外来受診患者のスクリーニング、入院患者および外泊患者による病棟へのインフルエンザ持ち込みの防止、面会者による病棟へのインフルエンザ持ち込みの防止、咳エチケットの啓蒙、職員がインフルエンザ様症状を発症した場合の適切な対応、があげられる。病棟でインフルエンザが発生した場合の対応としては、発端者の治療、発生状況の把握と濃厚接触患者のリストアップ、抗インフルエンザ薬の予防投与、があげられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009