特集 旅行皮膚病
臨床例
手指の萎縮を生じたオニダルマオコゼ刺傷
上野 麻衣
1
,
山崎 文和
,
水野 可魚
,
西井 芳夫
,
岡本 祐之
1関西医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Silver Sulfadiazine
,
萎縮
,
咬傷と刺傷
,
手指外傷
,
デブリードマン
,
多剤併用療法
,
経皮投与
,
皮膚疾患-手部
,
Mecobalamin
,
Trafermin
,
Tranilast
,
Alpha-Tocopheryl Nicotinate
,
オニダルマオコゼ
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Bites and Stings
,
Atrophy
,
Debridement
,
Drug Therapy, Combination
,
Finger Injuries
,
Hand Dermatoses
,
Silver Sulfadiazine
,
Tranilast
,
Alpha-tocopheryl Nicotinate
,
Mecobalamin
,
Trafermin
pp.681-684
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317313
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<症例のポイント>海洋レジャーを楽しむ機会の増加に伴い、そこに生息する海洋生物による刺咬傷が増加している。海洋生物の中には蛋白質毒素をもつものも数多く存在し、中でもオニダルマオコゼ、カツオノエボシ、ハブクラゲなどはその症状が激しく、ときとして致命的となることが知られている。自験例ではオニダルマオコゼ刺傷後、治療に難渋し、最終的に手指の萎縮が生じた。早期に水疱除去を行うことで組織壊死を防ぐことができる可能性がある。
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