投稿論文 症例
ウマ咬傷による母指切断の1例
山田 萌絵
1
,
森山 柾純
,
岡崎 孝朱
,
成瀬 莉沙
,
東堂 暢子
,
太田 悠介
,
松下 友樹
,
中川 雅裕
1浜松医科大学医学部附属病院 形成外科
キーワード:
X線診断
,
咬傷と刺傷
,
手指外傷
,
母指
,
Trafermin
,
ウマ
,
保存的療法
,
Alprostadil Alfadex
Keyword:
Bites and Stings
,
Finger Injuries
,
Horses
,
Thumb
,
Conservative Treatment
,
Radiography
,
Prostaglandin E1-alpha-cyclodextrin
,
Trafermin
pp.981-986
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021348906
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症例は50歳女性で、ウマに切歯で左母指の末節部を噛まれ切断された。指尖部は紛失し、ウマが飲み込んだと考えられた。救急外来にて創部洗浄、二次治癒親水性ゲル化創傷被覆・保護剤にて保護、破傷風トキソイド投与、抗菌薬を処方された。当科初診時、左母指に石川分類のSubzone IIまでの欠損を認めた。Interphalangeal jointは温存されており左母指の可動域制限はなかった。断端形成や局所皮弁再建などの説明をするも保存的治療を希望されたため、洗浄、トラフェルミン噴霧剤噴霧、アルプロスタジルアルファデクス軟膏塗布を継続した。受傷33日で創部は上皮化した。
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