特集 旅行皮膚病
臨床例
DIC、ARDSを併発したツツガムシ病
大城 宏治
1
,
伊藤 有美
,
小寺 雅也
,
臼田 俊和
1JA愛知県厚生連江南厚生病院 皮膚科
キーワード:
IgG
,
Minocycline
,
呼吸窮迫症候群-急性
,
鑑別診断
,
ツツガムシ病
,
DIC
,
薬疹
,
Dalteparin
,
大量薬物療法
,
静脈内注入
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Drug Eruptions
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Immunoglobulin G
,
Infusions, Intravenous
,
Minocycline
,
Scrub Typhus
,
Respiratory Distress Syndrome, Adult
,
Dalteparin
pp.685-688
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317314
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<症例のポイント>ツツガムシ病は、Orientia tsutsugamushiによるリケッチア感染症で、ツツガムシによって媒介される。かつては東北・北陸地方の風土病として知られていたが、近年では新型ツツガムシ病の発生やアウトドアブームの広まりによって、日本全国で発生が報告されるようになった。βラクタム系抗生物質は無効であり、テトラサイクリン系抗生物質が有効であるが、診断・初期治療の遅れにより現在でも重症化する報告があり、刺し口や発疹などの特徴的な症状より早期に診断、治療開始することが重要である。
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