症例
小児のハブクラゲ刺症の1例
遠藤 未希
1
,
高橋 明日香
,
藤川 一穂
,
松浦 大輔
,
山崎 律子
,
落合 豊子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
アナフィラキシー
,
Clobetasol
,
Silver Sulfadiazine
,
下肢外傷
,
咬傷と刺傷
,
多剤併用療法
,
経皮投与
,
箱虫類
Keyword:
Anaphylaxis
,
Administration, Cutaneous
,
Bites and Stings
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Leg Injuries
,
Silver Sulfadiazine
,
Cubozoa
pp.263-266
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215739
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6歳女児。旅行先の沖縄で海水浴中にハブクラゲに刺され、アナフィラキシーショックをきたし現地病院に搬送され、入院の上、点滴加療を受けた。全身症状は改善し退院となったが、帰京後も右下肢の疼痛と腫脹が継続し、近医にてプレドニゾロン(PSL)の内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏にて処方されるも改善せず、受傷後5日目に紹介となった。初診時、右大腿から足背に血痂を付す赤褐色の線状病変が蛇行状にみられ、一部で壊死、緊満性水疱を伴っていた。現病歴と皮疹の性状により、ハブクラゲ刺症と診断し、PSL内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏を10日間継続し、痂疲が取れた後に白色壊死に対しスルファジアジン銀を外用した。受傷後40日には上皮化はすべて完了したが、線状の肥厚性瘢痕が残存した。
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