特集 旅行皮膚病
臨床例
眼病変を合併したデングウイルス感染症
漆畑 真理
1
,
早乙女 敦子
,
福田 英嗣
,
向井 秀樹
,
榎本 暢子
,
氏家 無限
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
デングウイルス
,
視覚障害
,
鑑別診断
,
旅行
,
フラビウイルス感染症
,
ベトナム
,
輸入感染症
,
中毒疹
,
霧視
Keyword:
Communicable Diseases, Imported
,
Diagnosis, Differential
,
Dengue Virus
,
Vietnam
,
Vision Disorders
,
Travel
,
Flavivirus Infections
pp.637-640
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317302
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<症例のポイント>デングウイルス感染症は、わが国でも近年増加傾向にある輸入感染症である。自験例は、癒合した紅斑に白色斑状の正常皮膚局面が島状にみられ、いわゆる"white islands in the sea of red"と表現される特徴的な皮疹を認めた。眼病変として眼底出血、黄斑症、視神経炎などを合併することが知られており、とくに眼底出血の発症時期は、皮疹出現時期と同じく、発熱から7日間以内であることが多いため、眼科との連携を要する。
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