特集 体幹の皮膚病-炎症性
臨床例
IVRにより右肩甲部に生じた筋層に達する放射線皮膚障害
奥村 恵子
1
,
殿岡 永里加
,
宋 寅傑
1昭和大学藤が丘病院 皮膚科
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
皮膚作用剤
,
肩
,
抗細菌剤
,
鑑別診断
,
デブリードマン
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚炎-放射線
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Anti-Bacterial Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Debridement
,
Dermatologic Agents
,
Dermatitis, Contact
,
Drug Therapy, Combination
,
Radiodermatitis
,
Shoulder
,
Radiography, Interventional
pp.493-496
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013255775
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<症例のポイント>interventional radiology(以下、IVR)により筋層まで達する潰瘍を形成したが、保存的治療により上皮化が完了した1例を報告した。放射線皮膚障害の出現のリスクファクターとして、糖尿病などの基礎疾患、抗癌剤の使用などの可能性が推測されている。筋層まで達する難治性潰瘍が保存的治療のみで完全に上皮化したのは、リスクファクターとなる合併症がなかったことも大きな要因と考えられた。IVRによる皮膚障害に対する知識を、医療の現場に浸透させていく必要がある。しきい線量に達した可能性が高いと判断された場合には、IVRを行う医師と皮膚科医が連携して早期から経過観察していく必要がある。
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