特集 汗と皮膚病
臨床例
アトピー性皮膚炎で入院加療中に生じる掌蹠の汗疱状発疹
福田 英嗣
1
,
大谷 綾子
,
鈴木 智香子
,
武藤 真由子
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Clobetasol
,
皮膚作用剤
,
湿疹-汗疱状
,
鑑別診断
,
経皮投与
,
軟膏剤
,
入院
,
皮膚炎-アトピー性
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-手部
,
発疹
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatologic Agents
,
Clobetasol
,
Dermatitis, Atopic
,
Dermatitis, Contact
,
Exanthema
,
Hand Dermatoses
,
Hospitalization
,
Ointments
,
Eczema, Dyshidrotic
,
Betamethasone Butyrate Propionate
pp.721-724
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314321
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<症例のポイント>入院加療中の重症アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis、以下、AD)に生じた掌蹠の汗疱状発疹の1例を報告した。汗疱は夏季を中心に発症する手指、足縁の小水疱や角質剥離で、消褪を繰り返す疾患であるが、重症ADでは入院治療経過中の症状軽快時期に、季節と関連なく強い痒みを伴う治療抵抗性の汗疱状発疹が生じる場合がある。ADの治療中に生じる汗疱状発疹は、入院患者にステロイド外用薬による副作用と誤解されることがあるため、入院時に症状軽快時期に汗疱状発疹が出現する可能性があることを説明しておく必要がある。
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