特集 接触皮膚炎-2017
臨床例
L-メントールおよび5%クロタミトン含有クリームによる接触皮膚炎から生じた皮膚潰瘍
倉澤 友輔
1
,
庄司 昭伸
1済生会泉尾病院 皮膚科
キーワード:
Gentamicins
,
陰嚢
,
生殖器疾患-男性
,
多剤併用療法
,
パッチテスト
,
経口投与
,
経皮投与
,
一般用医薬品
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚潰瘍
,
Cefcapene
,
Crotamiton
,
Levomenthol
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Dermatitis, Contact
,
Drug Therapy, Combination
,
Nonprescription Drugs
,
Genital Diseases, Male
,
Gentamicins
,
Patch Tests
,
Scrotum
,
Skin Ulcer
,
Crotamiton
,
S 1006
pp.759-762
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017304610
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<症例のポイント>OTC医薬品に含まれたクロタミトンによる接触皮膚炎により、皮膚潰瘍に至った1例を経験した。皮膚の菲薄な陰嚢、鼠径部に薬剤による清涼感を求めて患者本人が依存的な外用を継続したことにより、難治性皮膚潰瘍を形成した。外用の中止により皮膚潰瘍は治癒した。外用薬の清涼感などは、ときに増悪因子になる可能性がある。クロタミトンは外用薬に広く用いられており、意図しない用途でも感作する可能性がある。
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