特集 サルコイドーシス-2013
臨床例
MRI所見が診断に有用であった多発腫瘤型筋サルコイドーシス
増澤 真実子
1
,
善家 由香理
,
新井 達
,
衛藤 光
1聖路加国際病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
筋疾患
,
MRI
,
脂肪腫
,
鑑別診断
,
生検
,
サルコイドーシス
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lipoma
,
Muscular Diseases
,
Prednisolone
,
Sarcoidosis
pp.59-62
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013118072
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<症例のポイント>腫瘤型の筋サルコイドーシスは、表皮変化のない皮下結節として触知されることがあるため、臨床所見のみで確定診断をつけることは困難であるが、そのMRI所見は特徴的であり、診断的価値が高い。自験例では多発する皮下結節が初発症状として出現し、そのほかにサルコイドーシスを疑わせる所見がなかったが、MRI所見でdark star signとthree stripe signを認めたことから、筋サルコイドーシスと推測でき、さらに組織所見により診断を確定しえた。腫瘤型筋サルコイドーシスでは、その特徴的MRI所見から、生検時に疾患の予測が可能となり、診断の補助として重要な役割を担うものと考える。
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