子供たちの痛み 指導相談科からのお便り・9
低出生体重児の親
中村 元子
1
1静岡県立こども病院指導相談科
pp.1073
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921197
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出生体重が406gの超未熟児(日本最小)でも育つ時代になったが,入院期間が249日となると,親と子の絆が育まれる前に,医療関係者との絆が強くなってしまわぬかなどと私は考えてしまう.
病院に入院する低出生体重児は,小さい上に背景も多彩である.奇形のある子供も珍しくない.家族の問題も多く,両親とも未成年であったり,未婚の母もいる.子供が入院中に離婚したり,父が蒸発したりすることもある.
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