特集 医工・産学連携
看護と工学の融合が拓く次世代医療のかたち
椿 美智博
1
,
伊東 由康
2
Michihiro Tsubaki
1
,
Yoshiyasu Ito
2
1北里大学看護学部臨床看護学
2敦賀市立看護大学看護学部成人看護学
pp.927-930
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001307
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はじめに
現代医療は,「患者中心のケア」と「テクノロジーの進化」という2つの潮流が交わり,新たな転換点を迎えている。看護の役割は,診療の補助や療養上の世話にとどまらず,患者の生活や意思・尊厳といった軸を基盤とした包括的な支援へと広がっている。看護職は日々,患者や家族の「生きること」に向き合っており,単に病気を治すことや身体機能を改善することだけではなく,その人らしい生き方を支えていくことが看護実践における重要な要素である。とりわけ,小児やその家族に寄り添う現場では,一人ひとりの思いや価値観に耳を傾ける看護の力が不可欠である。

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