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特集 分子標的薬時代開幕5年目を迎えた進行腎癌の治療戦略の現状と展望
次世代の薬物療法
New targeted agents for advanced renal cell carcinoma
水野 隆一
1
,
大家 基嗣
1
Ryuichi Mizuno
1
,
Mototsugu Oya
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
腎細胞癌
,
分子標的治療
Keyword:
腎細胞癌
,
分子標的治療
pp.67-72
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103002
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要旨 進行性腎細胞癌に対する分子標的治療は,めまぐるしい発展をとげている。現在,治療の主なターゲットとなっているのは,VHL/HIF/VEGF経路とPI3K/Akt/mTOR経路である。現在国内で使用可能な分子標的薬は4種類で,チロシンキナーゼ阻害薬(スニチニブ,ソラフェニブ)とmTOR阻害薬(エベロリムス,テムシロリムス)に分類される。それぞれの薬剤で大規模試験による治療効果が確認されている。海外ではこれらの薬剤に加えて数種類の新規分子標的薬が使用可能,あるいは臨床試験の段階にある。進行性腎細胞癌に対する分子標的治療は常に進歩しており,常に最新の知見を取り入れていく必要がある。
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