特集 医工・産学連携
医工連携における知的財産法の利活用に関する一考察
佐々木 通孝
1
Michitaka Sasaki
1
1武蔵野大学法学部法律学科
pp.922-926
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001306
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はじめに
わが国は,他の先進国と比較しても,創薬というイノベーションを数多く起こしている1)。創薬の数だけ,知的財産法を利活用した事案の蓄積があるといえる。もちろん,創薬を成し遂げるためには治験が必須である。ゆえに,創薬とは薬学分野と医学・医療分野の連携の成果ともいえる。一方,医療機器や医療システムの開発は,工学と医学の連携である。知的財産法の利活用という点で,両者にどのような違いがあるのだろうか。

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