特集 異物の診断と治療
気道異物症例の検討
中原 康雄
1,2
,
吉井 れの
3
,
向井 亘
1,2
,
高橋 雄介
1,2
,
高田 知佳
1,2
,
船橋 功匡
1,2
Yasuo Nakahara
1,2
,
Reno Yoshii
3
,
Wataru Mukai
1,2
,
Yusuke Takahashi
1,2
,
Chika Takada
1,2
,
Narimasa Funabashi
1,2
1国立病院機構岡山医療センター小児外科
2NPO法人中国四国小児外科医療支援機構
3東京都立小児総合医療センター総合診療科
pp.565-569
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001212
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はじめに
小児の気道異物は,気道閉塞,肺炎を生じる危険性があるため,早期に診断し,迅速な対応が求められる疾患である。一方で,その症状は咳嗽,喘鳴などの非特異的な呼吸器症状であるため,診断,治療介入が遅延することも少なくない。今回は,異物の診断と治療の特集であり,気道異物診療の概要を示す目的で,当科での経験症例の臨床像を提示し,また診断遅延に対して検討を加えている。日本小児外科学会雑誌に過去に報告している内容1)に,症例と情報を追加した報告である。

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