特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
腸管神経形成異常症モデルマウスにおける腸管好酸球の保護的役割
文田 貴志
1,2
,
勝俣 善夫
1,2
,
藤村 理紗
3
,
坂本 明美
2,3
,
菱木 知郎
1
,
幡野 雅彦
2,3
Takashi Fumita
1,2
,
Yoshio Katsumata
1,2
,
Lisa Fujimura
3
,
Akemi Sakamoto
2,3
,
Tomoro Hishiki
1
,
Masahiko Hatano
2,3
1千葉大学大学院医学研究院小児外科学
2千葉大学バイオメディカル研究センター
3千葉大学大学院医学研究院疾患生命医学
pp.981-983
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000963
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はじめに
腸管神経系と腸管免疫系は,その解剖学的位置の近さから相互作用していることが推察される。直腸に神経細胞が存在するにもかかわらず腸閉塞症状,腸管拡張,慢性便秘などのHirschsprung病と類似した症状や所見を示す疾患はHirschsprung病類縁疾患と呼ばれており,Hirschsprung病ないし類縁疾患では腸炎が重症化することが知られているが,神経と免疫的な関与について解明した報告はない。当研究室ではHirschsprung病類縁疾患の一型である腸管神経形成異常症のマウスモデルを所有しており,それを用いて腸炎重症化の機序について研究を進めている。
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