特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
腹部:各論
腸管ガス分布の異常
神保 圭佑
1
,
清水 俊明
1
JIMBO Keisuke
1
,
SHIMIZU Toshiaki
1
1順天堂大学小児科
pp.479-482
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000098
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はじめに
腹部単純X線検査の主な目的は,腹腔内と腸管内のガスを可視化することである。正常な腸管内ガス分布がみられない状態をガス分布異常とよび,ガス分布異常は嚥下あるいは産生された腸管内ガスが吸収あるいは排ガスにより腸管内から消失する過程を阻害するなんらかの病変の存在を疑うきっかけとなる所見である。本稿では,ガス分布異常を呈する疾患の各論を述べ,概要について理解していただければ幸いである。
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