今月の主題 検査異常から考える血液疾患
血液疾患・病態へのアプローチ
白血球の異常
好酸球の異常
村上 博和
1
,
小河原 はつ江
1
,
森田 公夫
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.638-639
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905992
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- 文献概要
●著明な好酸球増多(2,000/μl以上)は様々な臓器障害を伴うことがあるので,原因疾患の早期診断・治療が重要である.
●末梢血液標本と胸部X線所見が重要である.
●Hypereosinophilic syndrome(HES)は,①1,500/μl以上の好酸球増多が6カ月以上持続する,②アレルギー性疾患,寄生虫疾患などの好酸球増多をきたす明らかな原因が認められない,③好酸球増多による臓器障害が認められる,と診断基準が定められているが,除外診断が重要である.
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