特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
短腸症候群モデルマウスの作製
増田 興我
1
,
高野 周一
1
,
長谷川 利路
1
,
藤原 義之
1
Kohga Masuda
1
,
Shuichi Takano
1
,
Toshimichi Hasegawa
1
,
Yoshiyuki Fujiwara
1
1鳥取大学医学部消化器・小児外科
pp.976-980
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000962
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
短腸症候群の病態を解明するために種々の動物モデルが用いられている。小動物としては扱いやすいラットが多いが1〜3),われわれは最近,遺伝子操作が可能なマウスに着目して,その短腸症候群モデルを確立しようと試みている4)。しかしながら,体のサイズと小腸が細径であること,組織としての脆弱さゆえにマウスにおける短腸手術は他の動物モデルよりも難易度が高く,特にわれわれ小児外科医が関心を寄せる小児領域の短腸症候群のモデル,すなわち幼若なマウスでの手術はさらに困難を極める5)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.