特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用
各論:各疾患に対する使用経験
広範囲型Hirschsprung病およびhypoganglionosisに対するテデュグルチドの使用経験
横井 暁子
1
Akiko Yokoi
1
1兵庫県立こども病院小児外科
pp.380-383
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000786
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はじめに
広範囲型Hirschsprung病やHirschsprung病類縁疾患であるhypoganglionosisにおいては,短腸による腸管粘膜面積の減少だけでなく,うっ滞性腸炎が大きな問題となる。腸管内容の滞留により,腸内細菌叢の異常,腸管粘膜のバリア機構の破綻,異常な免疫反応が引き起こされ,栄養吸収障害,敗血症から致死的な状態に至る可能性がある1)。
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