Japanese
English
シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する治療法の限界と展望
広範囲展開法
Treatment of Congenital Dislocation of the Hip: A Long-term Follow-up of the Extensive Anterolateral Approach
小田 浤
1
Kou Oda
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery Okayama University Medical School
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
観血的整復術
,
open reduction
,
追跡調査
,
follow-up study
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
観血的整復術
,
open reduction
,
追跡調査
,
follow-up study
pp.157-161
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900285
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:岡山大学整形外科では,1973年以降,関節包を全周にわたり切離し,寛骨臼全体を直視下に収め,あらゆる整復障害因子に対処できる,いわゆる広範囲展開法を開発し,保存的整復の出来なかった先天股脱の観血的整復術を行ってきた.本法の目的は,術直後より求心位を得ることより,その後の股関節発育の順調化を期待することにある.
今回,手術時年齢が1~3歳で,術後10年以上経過した39例45股を対象に,その治療成績を臨床的ならびにX線学的に検討した.McKayの臨床評価は,excellentが37股82.2%で,good 3股,fair 5股であった.α角は3,6,10歳時と,またCE角も3,6,10歳,最終調査時と有意の差をもって増加していた.術後平均12年9カ月の最終調査時,Severin評価はI群28股(62.2%),II群10股(22.2%),III群6股,IV群1股と優れていた.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.