特集 小児内視鏡外科手術と医療安全
SILPEC術中トラブルや合併症に対するリカバリー
荻野 恵
1
,
入江 澄子
1
,
鎌田 悠子
1
,
渡邊 峻
1
,
松寺 翔太郎
1
,
畑中 政博
1
,
鈴木 完
1
Kei Ogino
1
,
Sumiko Irie
1
,
Yuko Kamata
1
,
Shun Watanabe
1
,
Shotaro Matsudera
1
,
Masahiro Hatanaka
1
,
Kan Suzuki
1
1獨協医科大学病院とちぎ子ども医療センター小児外科
pp.260-263
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000754
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はじめに
小児鼠径ヘルニアに対する術式として,1997年に嵩原ら1)が報告したlaparoscopic percutaneous extraperitoneal closure(LPEC)や2010年にUchidaら2)が報告したsingle incision LPEC(SILPEC)は, 現在多くの施設において標準的な術式となっており,その有用性や問題点が報告されている。これらの術式は他の内視鏡外科手術とは異なる技術を要するため,術中トラブルや合併症は特有なものである。当院では2016年6月よりSILPECを導入しており,術中に遭遇したトラブル(非典型例)や合併症に対し,なんらかの追加処置を要した症例を経験している。
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