特集 急性虫垂炎:診断,治療,研究
急性虫垂炎における糞石と虫垂内嫌気性菌の関係
渡邊 峻
1,2
,
松寺 翔太郎
1,2
,
山口 岳史
1,2
,
荻野 恵
1,2
,
鈴木 完
1,2
,
中島 政信
1
,
森田 信司
1
,
中村 隆俊
1
,
土岡 丘
1,2,3
,
小嶋 一幸
1
Shun Watanabe
1,2
,
Shotaro Matsudera
1,2
,
Takeshi Yamaguchi
1,2
,
Kei Ogino
1,2
,
Kan Suzuki
1,2
,
Masanobu Nakajima
1
,
Shinji Morita
1
,
Takatoshi Nakamura
1
,
Takashi Tsuchioka
1,2,3
,
Kazuyuki Kojima
1
1獨協医科大学大学院腫瘍外科学
2獨協医科大学病院とちぎ子ども医療センター小児外科
3獨協医科大学埼玉医療センター小児疾患外科治療センター
pp.743-745
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000512
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はじめに
急性虫垂炎の主な発症原因として,糞石の嵌入,リンパ過形成,虫垂の屈曲などにより虫垂内圧が上昇し,粘膜のバリア機能が低下することで細菌性の炎症が起きる機序が考えられている。一方,アレルギー反応や周囲の腸管の炎症波及など,虫垂管腔の閉塞を伴わない発症機序も提唱されている。
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