特集 これならわかる性分化疾患
治療
性腺摘除術の適応と対応
松本 富美
1
,
木山 祐亮
1
,
矢下 博輝
1
,
大嶋 浩一
1
,
松井 太
1
Fumi Matsumoto
1
,
Yusuke Kiyama
1
,
Hiroki Yashita
1
,
Koichi Oshima
1
,
Futoshi Matsui
1
1大阪母子医療センター泌尿器科
pp.1320-1323
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
性分化疾患(differences of sex development:DSD)における性腺摘除術の適応は,養育性に矛盾する内分泌機能を有する場合と,高い悪性腫瘍化のリスクを有する場合に大別される。近年養育性の選択は表現型よりも内分泌機能や妊孕性を重視して行われることが多く,前者において性腺摘除術が行われるのは,同一個体において卵巣成分と精巣成分を有するovotesticular DSDなどの限られた疾患のみである。後者においてはさまざまな疾患によってリスクが異なり,適応や手術時期について議論が絶えない。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.