特集 小児期精巣関連疾患の診断と治療
急性精巣上体炎
松井 太
1
,
田中 俊光
1
,
矢下 博輝
1
,
大嶋 浩一
1
,
松本 富美
1
Futoshi Matsui
1
,
Toshimitsu Tanaka
1
,
Hiroki Yashita
1
,
Kouichi Oshima
1
,
Fumi Matsumoto
1
1大阪母子医療センター泌尿器科
pp.962-964
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000574
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はじめに
急性精巣上体炎は,精巣上体に生じた炎症による痛みと腫脹をきたす急性疾患である1)。一般的には膀胱,尿道,または前立腺の感染が射精管から精管を経由し,精巣上体に達し発症する。中高年以降では前立腺肥大や細菌性尿路感染が主な原因である。性活動期,特に14~35歳の年代では性感染に伴う尿道炎が最も多い原因である2)。一方,本特集のテーマである小児期に関して,思春期前の小児急性精巣上体炎の病因は十分に解明されていない。
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