特集 検査・処置・手術の合併症:予防と対策
手術・治療
術後腸閉塞
田井中 貴久
1
,
城田 千代栄
1
,
住田 亙
1
,
牧田 智
1
,
檜 顕成
1
,
内田 広夫
1
Takahisa Tainaka
1
,
Chiyoe Shirota
1
,
Wataru Sumida
1
,
Satoshi Makita
1
,
Akinari Hinoki
1
,
Hiroo Uchida
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
pp.1205-1208
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000635
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はじめに
従来,わが国では腸閉塞による機械性イレウスと腸管麻痺による機能性イレウスのいずれもイレウスと呼んできた。しかし,海外ではイレウスは小腸麻痺のみを指しており,術後イレウスは手術後腸蠕動が回復する前に生じる過程も含んでいる。イレウスはわが国『急性腹症診療ガイドライン』でも腸閉塞とは区別して定義されている1)。術後腸閉塞は開腹および腹腔鏡を含めた腹部手術後に発生する。
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