膵癌診療最前線 新たな抗癌薬により長期生存を目指す
膵癌に対する分子標的治療
岩佐 悟
1
,
奥坂 拓志
1国立がんセンター中央病院 肝胆膵内科
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
膵臓腫瘍
,
臨床試験
,
Gemcitabine
,
Erlotinib
,
Axitinib
,
分子標的治療
Keyword:
Erlotinib Hydrochloride
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Clinical Trials as Topic
,
Pancreatic Neoplasms
,
Molecular Targeted Therapy
,
Gemcitabine
,
Axitinib
pp.743-746
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008338467
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膵癌において、現在までに第III相試験で有効性が示されている分子標的薬はerlotinibのみであり、gemcitabineとの併用において、生存期間の延長が示されている。現在、日本においてもgemcitabineとの併用で、第II相試験が進行中である。その他の分子標的薬として、大腸癌で上乗せ効果が示されたbevacizumabとcetuximabに関しては、それぞれgemcitabineとの併用の第III相試験の結果、有効性は示されなかった。現在、期待されている分子標的薬としてはaxitinibがあり、国際共同の第III相試験が進行中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008