特集 今日の小児肝移植
胆道閉鎖症に対する生体肝移植後の胆管合併症の管理
本田 正樹
1
,
嶋田 圭太
1
,
磯野 香織
1
,
菅原 寧彦
1
,
日比 泰造
1
Masaki Honda
1
,
Keita Shimata
1
,
Kaori Isono
1
,
Yasuhiko Sugawara
1
,
Taizo Hibi
1
1熊本大学小児外科・移植外科
pp.660-664
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000488
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はじめに
胆道閉鎖症(biliary atresia:BA)は最も一般的な小児肝移植の適応疾患であり,近年の周術期管理,手術手技の進歩に伴い良好な長期成績が得られている1)。一方,術後胆管炎,胆汁漏や胆管狭窄に代表される胆管合併症は小児生体肝移植(living donor liver transplantation:LDLT)後高頻度に認められる合併症であり,特に胆管狭窄はグラフト生存率,患者QOLに影響を与えることから小児LDLTにおける「アキレス腱」ともされる2)。
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