特集 ロボット支援手術
成人領域における現状と展望
三代 雅明
1
,
沖田 憲司
1
,
奥谷 浩一
1
,
秋月 恵美
1
,
石井 雅之
1
,
三浦 亮
1
,
市原 もも子
1
,
古来 貴寛
1
,
竹政 伊知朗
1
Masaaki Miyo
1
,
Kenji Okita
1
,
Koichi Okuya
1
,
Emi Akizuki
1
,
Masayuki Ishii
1
,
Ryo Miura
1
,
Momoko Ichihara
1
,
Takahiro Korai
1
,
Ichiro Takemasa
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科学講座
pp.490-493
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000437
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はじめに
手術支援ロボットとしてIntuitive Surgical社のda Vinci Surgical System(DVSS)が1999年に販売を開始し,20年以上にわたって外科医の要望を取り入れながら改良を重ね,現在の第4世代da Vinci Xiに至る。ブームの回転により一つのペイシェントカートの位置で広い術野にアクセスでき,世代を重ねるごとにアームの小型化が進み,可動域の拡大やアーム同士の干渉の低減,アーム間の振動を最小限に抑え,ブレのない正確な操作を実現しているが,体の小さな小児への使用を考えると,さらにコンパクトな小児専用の機器開発が必要と考えられる。さまざまな企業で新規手術支援ロボット開発が進むなか,新規に保険適用となった小切開で狭い術野へのアクセスが可能なda Vinci SPの小児領域での使用に期待が高まっている。
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