特集 内視鏡下消化管手術における手術デバイスの使い方─腹腔鏡・胸腔鏡手術からロボット支援手術まで
Ⅰ.剝離・切離デバイスの適切な選択とその上手な使い方 6)ロボット支援大腸手術
秋月 恵美
1
,
奥谷 浩一
1
,
野田 愛
1
,
三代 雅明
1
,
石井 雅之
1
,
竹政 伊知朗
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科学講座
キーワード:
ロボット支援手術
,
大腸癌
,
デバイス
Keyword:
ロボット支援手術
,
大腸癌
,
デバイス
pp.1731-1744
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003586
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ロボット支援大腸手術は2002年にWeberら1)によって初めて結腸切除術が報告され,2006年にPigazziら2)によって初めて直腸癌手術が報告された。わが国では2018年に直腸領域,2022年4月より結腸癌に対してようやくロボット支援手術が保険収載された。日本内視鏡外科学会のアンケート調査「第16回集計結果報告」によると,2021年は直腸癌に対して約32.5%でロボット支援手術が施行されていた。直腸領域での急速な増加を鑑みるに,結腸癌に対してもロボット支援手術を導入する施設はさらに増加すると予想される。ロボット支援手術は従来の腹腔鏡手術を凌駕する安定した術野の提供,精緻な操作が可能であることから,いずれ大腸領域での手術アプローチの中心となっていくことが推察される。
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