Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・13
直腸癌に対するRPS
浜部 敦史
1
,
沖田 憲司
1
,
西舘 敏彦
1
,
奥谷 浩一
1
,
碓井 彰大
1
,
秋月 恵美
1
,
石井 雅之
1
,
里吉 哲太
1
,
竹政 伊知朗
1
Atsushi HAMABE
1
1札幌医科大学 消化器・総合,乳腺・内分泌外科
pp.111-118
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212352
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大腸癌治療におけるRPS
大腸癌に対する腹腔鏡手術数は現在も年々増加しており,National Clinical databaseの解析によると2016年は低位前方切除術の58.3%が腹腔鏡手術により実施されていた1).興味深いことに同年の右半結腸切除術における腹腔鏡手術割合42.1%を上回っていた.この事実は,深くて狭い骨盤深部においてこそ,腹腔鏡の拡大視効果が発揮され,細い鉗子の到達性の恩恵が生かされることを,多くの外科医が実感していることが大きな要因だと考えられる.
腹腔鏡手術が普及する過程で,さらなる低侵襲性を追求してreduced port surgery(RPS)も発展してきた.RPSには,単孔式腹腔鏡手術(single-site laparoscopic surgery:SLS)や,needlescopic surgeryが含まれ,SLSはポートの数を少なくすることで,needlescopic surgeryは各ポート創を小さくすることで,創部を縮小する目的を達成する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年1月末まで)。
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