ロボット支援手術と診療報酬

はじめに

　保険診療で認められたわが国最初のロボット支援手術は，2012年収載の前立腺悪性腫瘍に対する手術であった。その後2016年には腎悪性腫瘍に対しても承認され，これら2術式は先進医療での評価を基に保険収載された。一方，2018年以降の新規ロボット支援手術の審査は，先進医療会議で審査された技術も含め，ほぼすべてが中央社会保険医療協議会（以下，中医協）の下部組織である診療報酬調査専門組織医療技術評価分科会（以下，医技評）で行われることになった^1）。