特集 小児外科疾患に関連する症候群
Sandifer症候群
関岡 明憲
1
,
福本 弘二
2
,
矢本 真也
2
,
太田 秀一
1
,
伊藤 鉄夫
1
,
水上 陽
1
,
壷井 邦彦
1
,
岡村 昌彦
1
,
李 悠
1
,
石田 叡
1
,
庄野 容子
1
,
沈 由剛
1
,
足立 幸人
1
Akinori Sekioka
1
,
Koji Fukumoto
2
,
Masaya Yamoto
2
,
Shuichi Ota
1
,
Tetsuo Ito
1
,
Yo Mizukami
1
,
Kunihiko Tsuboi
1
,
Masahiko Okamura
1
,
Yoo Lee
1
,
Satoshi Ishida
1
,
Yoko Shono
1
,
Yugang Shim
1
,
Yukito Adachi
1
1大阪府済生会野江病院消化器外科
2静岡県立こども病院小児外科
pp.440-443
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000422
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はじめに
Sandifer症候群(Sandifer syndrome:SS)は胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)と,それに伴う姿勢異常を特徴とするまれな疾患である1)。姿勢異常は痙攣様であり,てんかん発作との鑑別が困難なことが多い。症状発現から診断まで1年以上要することもまれではない。姿勢異常をきたす正確な機序はいまだ不明だが,食道内への胃酸逆流の痛みを緩和するためであると考えられている。乳幼児や若年小児にみられることが多いが,近年成人例の報告も散見される。適切な治療により症状の完治が期待できるため,早期の確定診断が重要である。
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