Japanese
English
症例
術前化学療法施行後,腹腔鏡下胃局所切除で噴門を温存しえた胃巨大消化管間質腫瘍の1例
A case of radical and function-preserving resection of huge gastrointestinal stromal tumor of the stomach following neoadjuvant chemotherapy with imatinib
岡村 昌彦
1
,
太田 秀一
1
,
壷井 邦彦
1
,
水上 陽
1
,
伊藤 鉄夫
1
,
足立 幸人
1
M. Okamura
1
,
S. Ota
1
,
K. Tsuboi
1
,
Y. Mizukami
1
,
T. Ito
1
,
Y. Adachi
1
1済生会野江病院消化器外科
キーワード:
胃GIST
,
術前化学療法
,
腹腔鏡
Keyword:
胃GIST
,
術前化学療法
,
腹腔鏡
pp.182-187
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_182
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はじめに 消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)は消化管・腸管膜に発生する腫瘍である.GIST診療ガイドライン(第3版)によると,GISTに対する治療の第一選択は外科的完全切除である1).しかし,腫瘍のサイズが大きいもの,また腫瘍の局在によっては,拡大手術や術式の選択に制限が生じる可能性がある.近年,これらを回避するためにimatinibによる術前補助療法が有効であるとの報告を多数認める2~8).今回,われわれは術前imatinib療法が奏効し噴門側胃切除を回避し,腹腔鏡下胃局所切除を施行した胃巨大GISTの1例を経験した.文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022