特集 胎児治療の進歩と今後の展望
HIFUを用いた先天性横隔膜ヘルニアバルーン閉塞解除術
大澤 俊亮
1
,
渡井 有
1
,
佐藤 英章
1
,
中山 智理
1
,
田山 愛
1
,
中神 智和
1
,
安藤 晋介
1
,
木村 翔大
1
,
安達 聖
1
,
富永 美璃
1
,
尾方 信仁
1
Shunsuke Osawa
1
,
Yu Watarai
1
,
Hideaki Sato
1
,
Noriyoshi Nakayama
1
,
Ai Tayama
1
,
Tomokazu Nakagami
1
,
Shinsuke Ando
1
,
Shota Kimura
1
,
Sei Adachi
1
,
Miri Tominaga
1
,
Nobuhito Ogata
1
1昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
pp.36-41
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000327
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はじめに
先天性横隔膜ヘルニアに対して,胎児鏡下気管閉塞術(fetal endoscopic tracheal occlusion:FETO)が近年臨床応用されている。バルーンによって気管を閉塞することで,胎児肺が拡張して成長が促進できるとされる。一方でFETO施行後の閉塞解除方法に関してはこれまでさまざまな方法が試行されているが,侵襲の高い観血的治療が必要であり,現状ではこのような治療が可能な施設はきわめて限られている。より低侵襲で簡潔な治療法の開発が必要とされており,本稿では強力集束超音波(high intensity focused ultrasound:HIFU)を応用した気管閉塞解除の方法に関するわれわれの研究について紹介する。
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