特集 診断困難な小児外科症例:早期診断へのポイントとヒント
新生児手術を行った消化管アレルギー
田山 愛
1
,
渡井 有
1
,
安達 聖
1
,
富永 美璃
1
,
木村 翔太
1
,
大澤 俊亮
1
,
中山 智理
1
,
佐藤 英章
1
Ai Tayama
1
,
Yu Watarai
1
,
Sei Adachi
1
,
Miri Tominaga
1
,
Shota Kimura
1
,
Shunsuke Osawa
1
,
Noriyoshi Nakayama
1
,
Hideaki Sato
1
1昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
pp.1102-1105
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000284
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はじめに
食物アレルギーとは「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」と定義され,そのうち主に消化器症状を呈するものが消化管アレルギーと呼ばれている1)。新生児期に嘔吐や下血などの症状を呈することがあるが診断するのは難しく,また重症例では腸閉塞や壊死性腸炎,腸管穿孔などをきたしうることから注意が必要である。
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