特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
胎便性腹膜炎
渡井 有
1
,
佐藤 英章
1
,
川野 晋也
1
,
中山 智理
1
,
田山 愛
1
,
大澤 俊亮
1
,
八木 勇磨
1
,
矢下 博輝
1
,
福永 奈津
1
,
安達 聖
1
,
富永 美璃
1
,
中村 友紀
1
Yu Watarai
1
,
Hideaki Sato
1
,
Shinya Kawano
1
,
Noriyoshi Nakayama
1
,
Ai Tayama
1
,
Shunsuke Osawa
1
,
Yuma Yagi
1
,
Hiroki Yashita
1
,
Natsu Fukunaga
1
,
Sei Adachi
1
,
Miri Tominaga
1
,
Yuki Nakamura
1
1昭和大学外科学講座小児外科部門
pp.582-585
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000843
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はじめに
胎便性腹膜炎(meconium peritonitis:MP)の原因はさまざまであり,教科書的には腸閉鎖などの基礎疾患別に述べられることが多く,MPとして詳細に記載されているものは少ない。MPでは生後,外科的手術を要する症例が多いが,その予後は出生前診断の進歩により改善したといえる。しかし,内科的疾患を原因とするMPでは他臓器の合併症状を伴い長期加療が必要となる症例や,MP後に胆道閉鎖症(BA)を発症する報告が散見され,中長期的予後因子として念頭におく必要がある。
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